アメリカの霊園

アメリカの墓地は多民族国家のそれらしく、非常に多様であるのが特徴です。一昔前までは教会の墓地に碑石が並んでいるイメージがありましたが、今では都市部を中心にメモリアルパーク型の霊園が普及しています。但し地方では教会墓地も存在しており、依然としてキリスト教の影響が強いことが窺えます。アメリカの墓地は民間人が眠る霊園以外にも、いわゆる軍人墓地や集合型の墓地も含みます。軍人墓地は戦争で亡くなった軍人を纏めて慰霊する場所であり、アメリカの文化の一端をなしています。集合型の墓地は民族ごとに合葬されているもので、多民族国家らしい埋葬形態だと言えます。さて、海外の墓地を観察しようとすると、日本人はついつい欧米に目を向けてしまいますが、日本以外のアジアの国々の埋葬文化も見ておく必要があります。特に東南アジアは多くの民族や宗教で構成されている国が少なくないため、お墓から色々な死生観を見て取ることが出来ます。例えばシンガポールやマレーシアでは、華僑もいればイスラム教徒もいるため、火葬と土葬が混在しています。タイでは散骨、インドでは遺体をそのまま川に流す方法が一般的であり、日本人にとっては目を疑うような光景が日常となっています。チベットは自然葬を大切にしており、火葬後に散骨する人もいれば、土葬を好む人もいます。またインドのように遺体を川に流す人もいます。韓国は儒教の影響が強く、長く土葬が主流でしたが、最近は火葬の割合が高くなっており、日本の後追いになっています。中国は地域によって変わった埋葬文化があり、例えば死者を鬼と見做してお墓の建立自体を禁じているところもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です