無縁墓のその後

無縁墓が運営の判断で撤去されなかった場合、そのお墓はどのような運命をたどるのでしょうか。継承者が管理料を払ってくれない場合、確かに墓地の運営会社はその墓を自由に処分することが出来ます。しかしお墓を撤去するのにも費用が発生します。ですから運営会社としては放置を続けることを選択し、経済的リスクを減らすことも珍しくありません。そうなると、無縁墓は一層荒れることになります。特に郊外の墓地でその傾向が強いとされています。都心の墓地なら更地にしてもすぐに次の借り手が見つかるため、撤去費用を捻出することが容易だからです。

また公営墓地も税金で運営されていますから、躊躇わずに撤去する傾向にあります。ところで継承者にしてみると、いくら管理を怠ったとはいえ、撤去は永代使用権を侵害するのではないかと思われるかもしれません。しかしそれは「永代」という言葉の意味を誤解しています。永代とは、使用者が存在する事を前提とした概念であり、無縁墓には使用者が存在しないと見做されます。ですから管理料を納めなければ、永代権は自動的に返納されることになります。因みに永代権を失っても、初期費用の返還請求は認められません。また永代権が返納された後、別の者が管理料を払い始めれば、名義変更してお墓を存続させることが可能です。さて、墓地は運営会社に委ねられている間は墓地として存続しますが、運営会社ごと潰れた場合、墓地は一般の土地として売りに出されます。しかし更地にしても遺骨が埋葬されている可能性がありますから、相場よりも安価で取引されるのが一般的です(但し公営墓地はその限りではありません)。また言うまでもありませんが、遺骨に関する説明が売り手に義務付けられています。

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